タイ語を勉強中の方や、タイ旅行・在住予定の方向けに意外とつまずきやすいのが「タイ語キーボード入力」です。
特有の文字構成(子音・母音・声調)があり、日本語や英語配列とはまったく異なり、「どこにキーがあるの…?」と戸惑うケースも多いでしょう。
本記事では、タイ語キーボード配列とその代表「Kedmanee」「Pattachote」の違いをわかりやすく図解し、Windows・iPhone・Androidでのタイ語入力方法や便利なPDF式配列一覧の活用法も紹介します。
さらに、キーボードに貼るタイ語配列シールの使い方や、自作キートップ刻印の実例も。
タイ語キーボードの基礎知識
タイ語はご存じのように 44の子音字・15の母音記号・4つの声調記号 を組み合わせて発音を表します。
ここで特徴的なのが、日本語や英語のアルファベットと違い、必ずしも母音が子音の後ろに配置されるわけではないことです。
もちろん、タイ語を理解している方にとっては特に問題はないと思いますが、全く知らないと言う方はまずはこちらの基礎に目を通してからの方が理解しやすいかと思います。
👉タイ語の読み方と発音 タイ語の基礎から覚えよう
タイ語文字の構成(子音・母音・声調)と入力の順序
タイ語の場合も日本語のローマ字入力のように子音+母音ですが、そこに声調もプラスされます。
- 日本語入力の感覚 → 「ma」=「ま」
- タイ語入力の感覚 → 「ม + า + ้」=「ม้า(máa)」
Kedmanee配列とは?(もっとも一般的な配列)
現在タイ国内で最も広く使われているのが Kedmanee(ケーマニー)配列 です。
- タイ政府の規格(TIS 820-2531)として制定されており、学校や職場で標準的に使われています。
- 母音や声調記号はキーボードの上段に配置され、子音は中央から下段に多く配置されています。
- 多くのタイ語教材やPDF配列表もこのKedmaneeをベースにしているため、初心者はまずKedmaneeで学習するのがおすすめです。
Pattachote配列との違い・メリット
一方で、Pattachote(パッタチョート)配列というもう一つの配列も存在します。
- タイ語入力の効率化を目的に開発され、母音と子音のバランスが良く、タイプ速度が向上しやすいといわれています。
- しかし普及率は低く、学校やインターネットカフェではほとんどがKedmanee配列のため、学習者には不向きな場合もあります。
- ただし「長文入力を効率よく行いたい人」や「タイ語を仕事で多用する人」にとっては有力な選択肢となります。
✅ まとめポイント
- タイ語文字は「子音+母音+声調」を組み合わせて入力する必要がある。
- 初心者は Kedmanee配列を基準に学ぶとスムーズ。
- 慣れてきたら Pattachote配列も検討可能。
Windowsでのタイ語入力設定と配列PDFの活用
Windowsでは標準でタイ語入力がサポートされており、追加設定を行うだけで使えるようになります。
Windowsへのタイ語追加手順(Kedmanee / Pattachote 選択)
設定手順(Windows 11を例に解説)
- [設定] → [時刻と言語] → [言語と地域] を開く
- 「言語を追加」 をクリックし、検索欄に「Thai」と入力
- 「ไทย(タイ語)」を選択して追加
- キーボード配列の選択画面で 「Kedmanee」または「Pattachote」 を選ぶ
- 言語バーやショートカットキー(既定では Windowsキー + スペース)で切り替え可能
👉 初心者の方は「Kedmanee」で始めるのがベストです。タイ国内のほとんどの環境で標準的に使われているため、参考資料や入力練習の教材も充実しています。
配列一覧を表示する
初めてタイ語を入力する際には、キー配列表を手元に置いて練習するのが効率的です。

配列表のメリット
- 画面横に表示して見ながら入力できる
- 印刷して机の横に貼れば、手元を見なくてもキー位置が確認できる
- 日本語キーボードにタイ語シールを貼る際のガイドにもなる
タイ語のキーボードシール
パソコンがタイ語入力できると言っても、どこにどの文字があるかまだ分からないですよね。
そこで便利なのがタイ文字キーボードシール。
わざわざタイ語キーボードだけ買う必要もなく、特別な機械を買うこともないので、とても便利です。
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タイ語学習やタイ在住準備の第一歩として、まずはPCで環境を整えてみましょう。
Mac/スマホでのタイ語入力設定
では、macやiPhone、アンドロイドなどスマホでの入力設定をご紹介します。
MacでKedmanee配列を追加する方法とキーボードビューア表示
Macでは、標準でタイ語入力がサポートされています。特別なアプリを入れる必要はなく、システム環境設定から追加できます。
設定手順(macOS Venturaを例に解説)
- [システム設定] → [キーボード] → [入力ソース] を開く
- 「入力ソースを追加」から「Thai」を選択
- 「Kedmanee」または「Pattachote」 配列を選び追加
- 画面右上の言語切り替えアイコン、またはショートカット(
⌘ + Space
)で切り替え可能
👉 Macでは「キーボードビューア」という機能が便利です。
画面上に仮想キーボードを表示できるため、入力しながら配列を確認できます。特に初心者は、母音や声調記号の位置を覚えるのに役立つでしょう。
iPhoneでのタイ語キーボード追加手順
iPhoneは最初からタイ語キーボードを搭載しているため、すぐに使えます。
設定手順(iOS 17を例に解説)
- [設定] → [一般] → [キーボード] → [キーボード] を開く
- 「新しいキーボードを追加」で「タイ語」を選択
- 「タイ語 – Kedmanee」または「タイ語 – 4行配列(Pattachote)」 を選択
- キーボード切り替えは、入力画面で「🌐(地球アイコン)」をタップ
👉 iPhoneのタイ語キーボードは、フリック入力とキー入力の両方に対応しているため、好みに合わせて選べます。
Androidでのタイ語入力設定
Android端末も、ほとんどの機種でタイ語が標準サポートされています。
設定手順(Google日本語入力を利用する場合)
- [設定] → [システム] → [言語と入力] → [キーボード] を開く
- 利用中のキーボードアプリ(Gboardなど)を選択
- 「言語を追加」から「Thai」を選び、Kedmanee or Pattachote を選択
- 入力画面で「地球アイコン」や「スペース長押し」で切り替え
👉 Androidは機種によって表示が異なりますが、Gboardを使えばiPhoneと同じように快適にタイ語入力できます。
まとめ
- Mac → 入力ソースに追加、キーボードビューアで配列確認
- iPhone → 設定から簡単に追加、フリック入力も可能
- Android → Gboardなどのキーボードアプリで追加、端末により表示が異なる
初心者は、まずスマホにタイ語キーボードを入れて、日常のチャットや検索で慣れると効果的です。
タイ語タイピング練習と効率化
タイピング練習に役立つPDF配列表や練習方法
タイ語をスムーズに入力するためには、配列を目で確認しながら反復練習するのが効果的です。
特に初心者は、Kedmanee配列の一覧表を印刷して机に貼っておくと便利です。
👉キーボードシール パソコン タイ語 白地黒文字 黒地白文字 キートップラベル キ…
練習のステップ例:
- 母音と子音の位置を覚える → 最初は「あ行」に当たる母音を集中的に練習
- 簡単な単語を打ってみる → 例:「มา(来る)」「ไป(行く)」などの2〜3文字単語
- 短文を入力する → 日常でよく使うフレーズ「สวัสดี(こんにちは)」など
- 声調記号を加える練習 → 同じ単語でも声調によって意味が変わるため必須
👉 最初はスピードよりも正確さを意識し、手元を見ずに入力できるようになるまで繰り返すことがポイントです。
タイ語入力スピードを上げる練習ツール・アプリ
効率的にタイピングを上達させるためには、専用の練習アプリやタイピングゲームを活用しましょう。
おすすめの学習方法:
- オンライン練習サイト:ブラウザ上でタイ語配列を見ながら打てる無料ツールがある
私はパソコン入力はこのページで練習しました。👉typingstudy.com
1文字ずつ場所を覚えながら単語に進んでいくので自分のペースでゆっくり指で覚えられます。 - タイピング練習アプリ(iOS/Android対応):「Thai Keyboard Practice」「Typing Tutor」など
- YouTube動画の模写練習:字幕付きのタイ語動画を見ながら、セリフを打ち込む練習も効果的
👉 特に「短時間×毎日5分」を習慣化すると、1〜2か月で大きく上達します。
効率化のためのコツ
タイ語は母音や声調記号の位置が特殊なため、効率的に学習するには以下の工夫が役立ちます。
- キーボードシールを貼る → 日本語キーボードでも視覚的に分かりやすい
- ブラインドタッチを早めに意識 → 最初から「画面を見る」習慣をつける
- ショートカットで言語切り替え → Windowsは「Win+Space」、Macは「⌘+Space」で瞬時に切替可能
- 単語帳アプリと併用 → 語彙学習と入力練習を同時に行える
まとめ
- PDF配列表+反復練習で基礎を固める
- タイピングアプリや動画模写で実戦感覚を養う
- **効率化の工夫(シール・ショートカット)**でストレスを減らす
配列を目に見える形で習得する方法
キーボードに貼る「タイ語配列シール」の使い方と効果
タイ語入力を学ぶ際に多くの学習者が利用しているのが、キーボードシールです。
日本語配列のキーボードに貼るだけで、キーのどこにタイ文字が割り当てられているか一目で分かります。
メリット
- 視覚的にキー位置を確認できる → 初心者がブラインドタッチに移行しやすい
- Amazonや楽天で安価に入手可能 → 200〜400円程度で購入できる
👉 ただし、シールに頼りすぎると「見ながら入力するクセ」がつくので、ある程度慣れてきたら外すのがおすすめです。
その他の工夫:画面上で配列を常時表示
物理的なシールや刻印に加えて、画面上で配列を表示する方法も効果的です。
- Windowsの「スクリーンキーボード」
- Macの「キーボードビューア」
- スマホアプリの「画面配列プレビュー」
これらを活用すれば、シールを貼らなくても 常に配列を参照しながらタイピングできます。
まとめと初心者へのアドバイス
- 最初はKedmanee配列+配列PDFで練習
- シールやビューアで視覚的に補助
- 日常的にスマホで入力して自然に慣れる
- 中級者はPattachote配列や専用キーボードを検討
タイ語入力は「慣れ」が最大のポイントです。毎日の短い練習を積み重ねることで、数か月後にはタイ語チャットや文章作成もスムーズに行えるようになります。
ぜひチャレンジしてください!
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