二重子音について2パターンご紹介しました。
>>タイ語の二重子音の発音と声調ルール 例えばどんな単語がある?
>>もう1つの二重子音 母音を発音する子音の並びと声調ルール
でも実は、まだまだ子音が重なる特別パターンがあるんですね。
今回は、子音รが付く単語の読み方4つの特別パターンです。
子音にรが付いて発音が変わるケース
末子音ではない、頭子音が2つ続くと読み方が変わる特別ケースがあります。
その中でも、子音に ร が付いた時の特別ケースが4つあります。
ร は รออ เรือ(rɔɔ rʉa)舟の ร と呼ばれる子音ですね。
子音ทรが続く単語の読み方
子音が2つ続く単語、まずは ท と ร のケース。
例えば、
「砂」という意味ですが、 ทร が ซ になるので
と読みます。
ซ は低子音のグループなので、声調も低子音になります。
他にも次のような単語があります。
ทราย | saai | 砂 |
ทราบ | sâap | 知っている |
ทรง | soŋ | 型・スタイル |
ทรัพย์ | sáp | 富・財産 |
では、問題です。
次の単語は何と読むでしょうか。
先ほどのルールを当てはめると ทร が ซ になって、โซ(soo) になるかと思います。
が、違います。
この単語は、โท(thoo)と読みます。
もともとこの単語は、「電話」という意味の โทรศัพท์ を略した単語なのですが、ทร と続いているのではなく、 โท + ร で、 ร は発音しない子音になるんですね。
なのでこのケースは thoo となります。
と理屈で覚えるよりも、もう単語ごと覚えていく方が良いかと思います。
子音にรが付くけど無視するケース
続いては、子音にรが付くけど完全に無視するケースです。
子音สศจ+รの読み方
รを無視するのは次の3つのケース。
ส+ร+母音
ศ+ร+母音
例えば、สร้อย(sâaŋ)、จริง(jiŋ)など。
この場合の ร は発音しません。完全無視します。
なので声調も無視して、1字目の子音の声調ルールです。
必要無いのに入ってるという謎ルールなんですが、これも単語ごと覚えるしかありません。
จ+ร+母音
まずは จ+ร+母音 の単語を挙げてみます。
声調は จ の中子音のルールです。
単語 | 発音 | 意味 |
จริง | jiŋ | 本当 |
จ+ร の組み合わせは恐らくこの単語1つしか無いと思います。
(あれば教えて頂けると嬉しいです!)
ส+ร+母音
続いて ส+ร+母音 の単語を挙げてみます。
声調は ส の高子音のルールです。
単語 | 発音 | 意味 |
สร้อย | sɔ̂ɔi | ネックレス |
เสร็จ | sèt | 完了する |
สร้าง | sâaŋ | 建設する |
สระ *1 | sà | プール/池 |
เสริม | sə̌əm | 強化する/後援する |
では、次の2つの単語は県名ですが、どう読むでしょう。
สระบุรี
สระแก้ว
どちらも สระ から始まる単語です。
答えは、
สระแก้ว sà kɛ̂ɛw
と、違う読み方になります。
これも、単語ごとに覚えていくしかありません。
ศ+ร+母音
最後に ศ+ร+母音 の単語です。
声調は ศ の高子音のルールです。
単語 | 発音 | 意味 |
เศร้า | sâao | 悲しむ |
ศรัทธา | sàtthaa | 信仰する/信用する |
ศรีสะเกษ *2 | sĭisàkèet | シーサケット(県) |
เศรษฐกิจ | sèetakìt | 経済 |
เศรษฐี | sěetthĭi | 富豪 |
*2 ศรี は、「栄光」「名誉」と言った意味があるので、地名やお寺名などにもよく使われるので、覚えておくといいですよ。
子音รが付く単語の読み方4つの特別パターン まとめ
今回もなかなか謎なルールだったかと思いますが、これも覚えていくしかありません。
そして、なんと ร が絡んだ特別ルールは他にもあるので、1つずつ片付けていきましょう。
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