もう1つの二重子音 母音を発音する子音の並びと声調ルール

二重子音とは ปลาครู のように頭子音が2つ続くことでした。

実はそれとは別に、子音が2つ続くルールがあります。

読み方も声調ルールも二重子音とはまた違うので、混乱しないように見ていきましょう。

二重子音がまだの方はこちらから
>>タイ語の二重子音の発音と声調ルール 例えばどんな単語がある?

子音が2つ以上続いた場合の母音

子音が2つ続く二重子音とは別に、子音が2つ続くことがあります。

例えば、

ตลาด ขนม สบู่

これらは何と読むでしょうか。

ตลาด(talàat)
ขน(khanǒm)
ฉลาด(chalàat)

となります。

なぜか子音と子音の間に a の母音が入っています。
つまりこれらの単語は、

ตลาด ⇒ ลาด
ขนม ⇒ นม
ฉลาด ⇒ ลาด

と、2つの子音の間に母音を入れて発音します。

このルールは、二重子音のセット以外で頭子音が2つ続いた場合で、かつ
高子音+低子音高子音+中子音、または中子音+低子音の組み合わせの場合に適用されるルールです。

※これらも「二重子音」に分類することもあるようですが、ややこしくなるので別物として分けるとにします。

慣れてくるとなんとなくで読めるようになってくると思いますが、ルールも頭に入れておくと、混乱したときに思い出しやすくなります。

子音が2つ続いた場合の声調はどうなる?

子音が2つ続いてその2つの子音グループが違う場合、どちらの声調が適用されるのでしょうか?

二重子音の場合は常に1つ目の子音の声調ルールでしたが、今回のような母音 が入る場合は次のようなルールになります。

高子音低子音 高子音の声調ルール
高子音中子音 中子音の声調ルール
中子音低子音 中子音の声調ルール

ここで言う子音は末子音ではなく頭子音のことです。

ちょっと混乱してきますが、これらも単語を呼んでいくうちに覚えていくかと思います。

声調ルールに迷った時は、

  >  >  の順に優先される 

と私は覚えています。

または、低子音の声調ルールが適用されることは無いので、中子音があれば中子音の声調になる、と覚えてもいいですね。

具体的な単語例を見て挙げてみます。

高子音+低子音の声調と単語例

では、最初に「高子音+低子音」のパターン。
この組み合わせの場合は、高子音の声調ルールが適用されます。

高子音の声調ルールのおさらいはこちら
>>タイ語の声調3 高子音の声調ルール 母音と末子音の組み合わせ

単語読み方 意味
ขนมนมkanǒmおやつ
ถนนนนthanǒn道路
เฉลี่ยเลี่ยchalìa平均
ฉลาดลาด chalàat賢い
สมุดมุดsamùtノート
ขนาดนาดkhanàatサイズ
เสมอเมอsamə̌ə均等/常に
สนามนามsanǎam広場/~場
子音の左側に付くタイプの母音(เ แ โ ไ など)は、1つ目の子音の前に付きます。
×เลี่ย ⇒ ○ลี่ย、×เมอ ⇒ ○มอ となります。

2つの読み方がある場合の例

先ほどの เสมอ という単語、sěemɔɔ と読んでしまいませんか?
実は、ルール上は sěemɔɔ と読んでも間違いでは無いんです。

でも、正しい読み方は samə̌ə です。
なぜなら、この単語は samə̌ə だから。

タイ人の子供でも、単語を知らないと読み間違えるほどのことなので、こういうのは出くわす単語ごとに覚えていくしかありません。

高子音+中子音の声調と単語例

続いて、高子音+中子音の組み合わせ。

子音が2つ続いた場合の声調ルールは、子音の  >  >  の順に優先される ので、この場合は中子音の声調ルールが適用されます。

中子音の声調ルールのおさらいはこちら
>>タイ語の声調2 中子音の声調ルール 母音と末子音の組み合わせ

単語読み方 意味
สบายบายsabaai気持ちいい
สบู่บู่sabùu石鹸
ฉบับบับchabàp版(出版物)
สติติsatì意識
ขบวนบวนkhabuan行列
แสดงแดงsadɛɛŋ演じる

แสดง も、母音が子音の左に来るタイプなのでแดง ではなく ดง となります。

中子音+低子音の声調と単語例

中子音+低子音が続くタイプの単語例です。

子音が2つ続いた場合の声調ルールは、子音の  >  >  の順に優先される ので、この場合も中子音の声調ルールが適用されます。

単語読み方 意味
ตลาดลาดtalàat市場
จมูกมูกjamùuk
ตลอดลอดtalɔ̀ɔtずっと
อร่อยร่อยarɔ̀ɔi美味しい
อภัยภัยaphai許す

もう1つの二重子音 母音を発音する子音の並びと声調ルール まとめ

この組み合わせの単語は、うっかり間違えて読んでしまったりするので、ルールよりも単語とともに見て覚えていくといいかなと思います。

この機会にタイ語の声調ルールを復習するのもいいですね。

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