タイ語の母音で、ไ と ใ があります。
どちらも(ai)と発音するのですが、その違いは何でしょう。
その使い分けや単語の覚え方も合わせてご紹介します。
タイ語の母音と発音一覧はこちら
>>タイ語の読み方 母音と発音 タイ語の基礎から始めよう3
ไとใの呼び方と違い
タイ語の母音に、ไ と ใ があります。
ไ は ไม้มลาย(máimalaai)、ใ は ไม้ม้วน (máimuan)という名称が付いています。
ไม้ 「木」、ม้วนは「巻く、~ロール」 なので、ใ は木の年輪がぐるぐる巻いているイメージで私は覚えています。
どちらも読み方は(ai)で、右隣に子音が来ます。
ไข่(khài) 卵
ไฟ(fai) 電気
ใช่(châi) はい(yes)
など。
ん?発音は全く同じ ai よね?どう使い分けるの?何が違うの?
それは、もう 決まっている んですね。
母音 ใ を使う単語は決まった20単語しかありません。
つまり、殆どの単語は ไ を使うということです。
ใを使う20個の単語と意味
20単語のใを使った単語一覧です。
似た音のものをまとめてあります。
ใช่ | châi | はい(yes) |
ใช้ | chái | 使う |
ใจ | jai | 心 |
ใคร | khrai | 誰 |
ใคร่ *1 | khrài | 欲する |
ใกล้ | klâi | 近い |
ใหญ่ | yài | 大きい |
ใย *2 | yai | 繊維、糸 |
ใส่ | sài | 入れる |
ใส | sǎi | 透き通った |
ใบ | bai | 葉/~枚 |
ใบ้ | bâi | ろうあ、ろう者 |
ใต้ | tâi | 南/~の下 |
ใด *3 | dai | いずれかの |
ใฝ่ | fài | 望む |
ให้ | hâi | あげる |
ใหม่ | mài | 新しい |
ใน | nai | ~の中 |
สะใภ้ *4 | sàphái | 嫁 |
(หลง)ใหล | (lǒŋ)lǎi | 夢中になる |
*1 ใคร่ได้(khrâidâi)は古い表現で「欲しい、欲する」、現代の言葉で言えば อย่ากได้(yàakdâi)です。
*2 ใยแมงมุม(yaimɛɛŋmum)で「蜘蛛の巣」になります。
*3 สิ่งใด(sìŋdai)で「全ての」、ใดๆ(daidai)で「~など」という意味。
*4 ลูกสะใภ้(lûuk saphái)で「息子の嫁」という意味になります。
ใを使う単語を文章と動画で覚えよう
20単語だけなので覚えるのはそんなに難しくありませんが、文章として覚える方法もあります。
ผู้ใหญ่หาผ้าใหม่
ให้สะใภ้ใช้คล้องคอ
ใฝ่ใจเอาใส่ห่อ
มิหลงใหลใครขอดู
จะใคร่ลงเรือใบ
ดูน้ำใสและปลาปู
สิ่งใดอยู่ในตู้
มิใช่อยู่ใต้ตั่งเตียง
บ้าใบ้ถือใยบัว
หูตามัวมาใกล้เคียง
เล่าท่องอย่าละเลี่ยง ยี่สิบม้วนจำจงดี
動画は少し早いので、最初はスピードを落としてみると分かりやすいです。
タイ人の子供たち(小学生)は学校のタイ語の授業でこういう覚え方をするようです。
近いと遠いはどっち?
タイ語には似てる単語が多いですし、カタカナで書くと同じな単語も多いです。
中でも紛らわしいのが、
近い と 遠い
です。
使う子音は同じですが、声調と母音記号が違います。
ใกล้(klâi) と ไกล(klai)
どっちが近いでどっちが遠いか分かりますか?
答えは、
ไกล(klai) 遠い
私が教えてもらった覚え方は、
「近い」は、内側にクルクル巻く ใ で、遠くにいけない。
「遠い」は、どこか遠くへ飛んで行く ไ イメージです。
声調も、「近い」の klâi は下がって戻ってくる感じ、「遠い」の klai はクラーイとどこかに行ってしまうようなイメージじゃないですか?
無理やり後付けですけど(笑)
マイマライとマイムアンไใ2つのaiの違いと単語の覚え方 まとめ
文章や歌で覚えて行く方法は、タイネイティブの子供たちが覚える方法です。
タイ語に慣れないうちは、全文を覚えるくらいなら単語だけ覚えた方が簡単ですが、なかなか面白いですし、知っているとタイ人との会話のネタにもなるので、余裕があれば覚えるといいですね。
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