タイ語を読むには、まずはタイ語の文字のつくりを覚えておく必要があります。
なんとなくでもいいので、どういう成り立ちかを知っておくと、文字を覚えて読む時に役立ちます。
タイ語の読み方 文字のつくり
タイ語は、日本語の平仮名やカタカナのように、1文字で1つの発音になるわけではありません。
英語のように、子音と母音の組み合わせによって発音できる状態になります。
そして、そこに声調記号が加わります。
タイ語は1つの音を表すのに
子音+母音+声調記号
の組み合わせが必要ということです。
タイ語の音を表す組み合わせと位置
タイ語の文字の成り立ちは少し複雑で、例えば次のような表記になります。
青い□で囲っているのが子音、黄色い□が母音、赤い□が声調記号です。
青い□で囲っているのが子音、黄色い□が母音、赤い□が声調記号です。
読み方は、左から kaa / kii / kee となります。
※配置の解説なので、声調記号は無視しています。
お気付きかと思いますが、母音が必ず子音の右隣とは限らず、左隣、上、下にもくっつきます。
時には1つではなく、子音の左右に、上と横に、など複合でくっつくこともあります。
英語なら必ず子音の右隣に母音が来ますが、タイ語はそうじゃないんですね。
1つの子音(青い部分)に対して、母音が黄色い部分のどこか1つまたは2つ以上付くわけです。
さらに声調記号も付いてくるのですが、この声調記号は必要無いこともあります。
声調記号は4つで、子音の上にしか付きませんので、母音と比べるとシンプルですね。
(読み方は全然シンプルではありませんが。)
タイ語の単語の成り立ち
タイ語は、子音+母音+声調で成り立っていると説明しました。
そして、1つの単語は基本的に
・子音+母音
・子音+母音+末子音
となっていて、ここに声調が絡んできます。
(もう少し複雑なこともありますが、ここでは基本としてシンプルにご紹介しています。)
これらを1つの音節として、1つ以上の音節で成り立っています。
と書くと分かりにくいですね。
例を挙げます。
子音+母音でなる単語
最もシンプルな子音+母音で成り立つ単語です。
มา(maa)
ตา(taa)
子音+母音+末子音でなる単語
続いて、子音+母音+末子音となる単語。
※子音が、最初ではなく最後に付く(子音で終わる)時に「末子音」となります。
นาน(naan)
ลอง(lɔɔŋ)
2つ以上の音節からなる単語
先ほどのような組み合わせを1つの音節として、それが2つ以上続く単語です。
区切りを入れました。
ปากกา(ペン)
⇒ ปาก/กา(pàak/kaa)
แว่นตา(眼鏡)
⇒ แว่น/ตา(wɛ̂ɛn/taa)
กางเกง(ズボン)
⇒ กาง/เกง(kaaŋ/keeŋ)
เมษายน(4月)
⇒ เม/ษา/ยน(mee/sǎa/yon)
この区切りごとに声調のルールが適用されていきます。
タイ語の簡単な単語のサンプル
ちょっと話しが戻りますが、声調も含めた簡単な単語のサンプルを見てみましょう。
ちょっと歪な文字になってしまいましたが、子音、母音、声調で色分けしてみました。
マウス(トラックボール)で手書きするのって難しいですね。
これらの単語の意味と発音は下のようになります。
หนู(mǔu)豚
แม่(mɛ̂ɛ)お母さん
ดี(dii)良い
เพา(phǎo)燃やす
ต้มยำกุ้ง (tômyamkûŋ)トムヤムクン
文字を覚えていなければ分からないかも知れませんが、子音と母音、声調記号が分かってくると、どれが子音か、どれが母音かも分かるので、もう少し理解できるかと思います。
タイ語の読み方と文字のつくり まとめ
この基本中の基本を知ってから文字の読み方を覚えていくのもいいですし、特に知らなくても母音を覚える時に場所も一緒に覚えるので、そんなに神経質になる必要は無いかと思います。
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