タイ語に時制は無いと言われることがありますし、実際にあやふやな部分、どちらとも取れるような表現も多いです。
が、かと言ってタイ語で以前のことや未来のことを話さないわけではありません。
では、タイ語の過去形の作り方と、会話例をご紹介します。
>>タイ語の文法 基本の順番と例文 主語や動詞はどう並べる?
タイ語の過去形は?
タイ語の過去形は、とっても簡単。
文章に過去の時間を言うだけです。
แม่ไปตลาดเมื่อวาน
(mɛ̂ɛ pai talàat mʉ̂awaan)
ฉันเจอกับเขาอาทิตย์ก่อน
(chǎn jəə kàp khǎo aathítkɔ̀ɔn)
เมื่อปีที่แล้วเขาไปญี่ปุ่น
(mʉ̂a pii thîi lɛ́ɛo khǎo pai yîipùn)
と、動詞自体は何の変化もなく、時間(時期)を表す「昨日」や「先週」以外に付け足す単語もありません。
文章の前か後ろに「いつ」を付けるだけです。
なんとも合理的というか、無駄がないですね。
「昨日」って言ってるんだから、過去の話しに決まってるでしょ、と言うことだね。
でも「昨日」とか「去年」とか付けなかったらいつか分からないんじゃないの?
日本語でも、いつか言わずに過去の話することってあまりなくない?
えーっと、「昨日学校に行った。」「今朝、パンを食べた。」「昨夜、お酒を飲んだ。」、、、
ほんとだ!だいたい「いつ」かを付けてるね!
ただし、「ご飯は(もう)食べた。」「お皿を(もう)洗った。」「もう家に帰った。」と言う時は次の「完了形」を使います。
完了形とは、「もうやり終わった」「もうしてしまった」という時に使う形です。
タイ語の過去完了形
では、タイ語の完了形はどうなるんでしょうか。
実はこれも簡単で、文章の最後に、
lɛ́ɛo
を付けるだけです。
タイ語の場合は、英語のように現在完了形と過去完了形が厳密に分かれてないような気がします。
kin kâao lɛ́ɛo
ご飯を(もう)食べた。
duu khàaw lɛ́ɛo
ニュースを(もう)観た。
khǎo klàp lɛ́ɛo
彼は(もう)帰った/帰ってしまった。
rúu lɛ́ɛo
(もう)知ってる。分かってる。
最後のは、子供に注意して「分かってる!」と言い返されるときのセリフそのまんまです(笑)
「いつやったか」よりも、それはもう「やり終わった」「やってしまった」という意味が強いですね。
もちろんこの完了形に「いつ」を付けても大丈夫です。
彼は今朝もう行ってしまった
昨夜食べてしまった
昨日もう終わったよ
「いつ」を表す言葉は、前でも後ろでもいいです。
過去のことを聞く時は?
過去形で疑問にする時は、
rʉ̌ʉ yaŋ
を付けて聞きます。
タイ語の挨拶とも言われる会話、ギンカーオ・ルーヤン
kin khâao rǔu yaŋ
がまさにこの形ですね。
ยัง まだ
なので、กินข้าวหรือยัง(kin khâao rǔu yaŋ) は「ご飯を食べたか、それともまだか」と聞いていることになります。
他にも
ทำงานเสร็จแล้วหรือยัง ครับ/คะ
tham ŋaan sèt rǔu yaŋ khráp/khá
ซื้อตั๋วหรือยัง ครับ/คะ
sʉ́ʉ tǔa rǔu yaŋ khráp/khá
สั่งข้าวหรือยัง
sàŋ khâao rǔu yaŋ
など、使う機会はかなり多いです。
会話では「ギンカーオヤン」みたいに หรือ が省略されることがあるよ!
答える時は、แล้ว(lɛ́ɛo)を付けて
เสร็จแล้ว ครับ/ค่ะ
sèt lɛ́ɛo khráp/khâ
ซื้อแล้ว ครับ/ค่ะ
sʉ́ʉ lɛ́ɛo khráp/khâ
สั่งแล้ว
sàŋ lɛ́ɛo
となります。
「まだ」と答える時は、「まだ」と言う意味の ยัง(yaŋ)と否定の ไม่(mâi)を付けて
yaŋ mâi sèt khráp/khâ
まで終わってません。
yaŋ mâi sʉ́ʉ khráp/khâ
まだ買ってません。
yaŋ khráp/khâ
まだです。
ยัง
yaŋ
まだ。
丁寧に話す時は最後に ครับ(khráp)/ค่ะ(khâ)を忘れずに!
「どこ行った?」をแล้วを付けて質問すると
「どこ行った?」と聞く時は แล้ว を使って
(pai nǎi lɛ́ɛo)
と言います。
例えば人や物が見当たらない時に「どこ行った?」(どこかに行ってしまった)と言う時にも使います。
>>タイ語で「どこで」は何と言う?質問や場所の答え方の会話例
タイ語の過去形や過去完了形の並びと疑問文 まとめ
タイ語の過去形は、英語や日本語のように動詞が変化しないので覚えやすいですね。
その分、会話が曖昧になることも多いのが難点ですが。
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